IQってホントは何なんだ?

 実は知識問題と一般知能gとの相関は0.8程度ある。

言語能力、空間能力、記憶力、情報処理速度など、多くのテスト問題間の相関は平均して0.30程度ある。因子分析を行うと、第一因子は全分散の40%を説明する。つまり、一般知能g(IQ)の存在は否定できない。gは認知能力のすべてではないが、半分近くを説明する。gを除外して人間の能力を説明することはできない。
 プロミンはgがDNAの個人差に基づくと考える。その根拠が過去に行われた8000ペアに上る家族研究、2万5000ペアに達する兄弟姉妹の研究、2万ペアに達する双生児研究である。何ダースもの研究がすべて遺伝子の重要性を示している。(r)しかも、幼児期に遺伝の影響力は20%程度であるが、児童期に40%程度に上昇し、成人では60%程度まで上昇する。
 プロミンはgだけでなく知能の下位因子も取り上げる。(r)かなりの部分は遺伝子が媒介していたと主張する。プロミンの挙げた数字は控えめである。

 マスコミや教育関係者には、知能が1次元的ではないという主張が心地よく響く。序列化の必要がなく、各自の個性が尊重できるからである。しかし、gは統計的に分離可能で、かなりの影響力がある。ガードナーの多重知能理論は「科学的な心理学から離れたところ」にあるというディアリの意見に賛成である。

 日本の心理学者には怪しげな宗教家のような人がいて、知能テストを差別の道具であると批判する人がいる。知能テストを批判しておくと居心地が良いからだ。これは日本の文化水準が低く、サイエンスの価値が理解されていないからである。

いやまぁ、各章の最後は「特定個人内では遺伝率は計算不能である」「モデルから計算したもので経路は幾らでも変えられるし経路を変えれば結果も変わる」「個人差の方がはるかに大きい」的な、ポリティカルコレクトネス的に穏便な感じに〆ているけど。

IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実
村上宣寛

日経BP社 2007-08-09
売り上げランキング : 152484

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

しかくいシカク (1) (まんがタイムKRコミックス)

「変わった部活動モノ萌え4コマ漫画」枠で写真部。この手の例に洩れず余り部活動しないけど。
ところでこれを読んで一つ私は利口になった。これまで「コンデジ」っててっきり「コンパクトなデジタルカメラ」の略で、私の

みたいなやつの事だと思っていたが、実はもっと一回り大きくてしかしレンズ交換のできないジャンルのカメラだそうな。
しかくいシカク (1) (まんがタイムKRコミックス)しかくいシカク (1) (まんがタイムKRコミックス)
ざら

芳文社 2012-05-26
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools