解+―秋葉原無差別殺傷事件の意味とそこから見えてくる真の事件対策 (サイコ・クリティーク21)

 秋葉原無差別殺傷事件を起こした極悪人、加藤智大の手記その2。
 活字がでかい1ページ1章の短文集で、同じ事を何度もくりかえしている内容の薄い本だ。草稿というかアイデアメモというかをそのまま出版しちゃったみたいな?前作の、刊行と同時にそれまでやれ派遣労働者の不安定だ、現代青年の心の闇だとか散々適当に語っていた世の識者を一斉に黙らせてしまった、無学なりのあの気迫はどこへ…。
 内容は大体前作とほぼ同じ。事件の報道のされ方と彼の謎の真意とのずれに苛立っているようだ。電子掲示板での犯罪予告で懲役になるのが恐ろしくなりいっそ死刑になろうと本当に大量殺人って真意など知らんがな。つかあの書き込みを犯罪予告とわかるのは当人だけだろうという罠。
 因みに彼の母は事件後に気が狂って精神病院入り、弟は自殺だそうで不憫な。現代日本だし、別に幼少時から山中に籠り殺人訓練を施したとかでなければ、育て方を相当しくじっても精々ヤクザになる程度、斯様な殺人鬼になる訳がないので、養育のし方のせいでないのは明白故、そこまで気に病む事でもあるまいに。
 タイトルにも「真の事件対策」とあり、書中でもどうすれば自分は事件を起こさなかったか?を検討っぽい事はしているのだが、何せ「電子掲示板の荒らしを懲らしめるため」という動機が特殊な発想過ぎて、残念ながら何の参考にもならない…。

解+―秋葉原無差別殺傷事件の意味とそこから見えてくる真の事件対策 (サイコ・クリティーク21)