中国抗日ドラマ読本: 意図せざる反日・愛国コメディ (中国ドラマ読本)

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中国には第二次大戦中の日本軍との戦いを描き共産党を称える「抗日」という映画・TVドラマのジャンルがあるそうで、かの有名なジャッキー・チェンなども先日出演していたりする
その内容が荒唐無稽で面白い、という紹介本。
ネットで有名な「カンフーの達人が日本兵を素手で引き裂く」のは「抗日奇侠」。北斗の拳かマッドマックスのようなのが「孤島飛鷹」。列車大強盗のようなのが「猛獣列車」。序盤は日本軍忍者部隊とのアクションだったのが途中で宮廷ドラマになり終盤は昼メロになったのが「利前縦横」。どう見ても西部劇なのが「大漢槍神」。スプラッター過ぎて政府から放送禁止させられたのが「異鎮」等々。
とりあえずどれもタイトルが漢字で何か見た目が勇ましい。スラップスティックコメディでも「鉄血刀峰」とか、イケメンの中に女一人モテモテのオトメイトっぽい話でも「偏偏喜歓妳」とか。
抗日ドラマに良く出てくる組織ってのがあって、善玉が八路軍、新四軍、東北抗連、遊撃隊、進歩的日本人(日本共産党)。悪玉が大日本帝国皇軍、保安隊、76号、皇協軍。だそうな。
「クラッシックな巻き髪の女性」はお色気担当のイコンで、その後必ずエッチなシーンがあるというのも興味深い。因みにチョビ髭は日本軍将校のイコンだとか。
「ひゃっはー!ぶっ殺せー!」が「死丁死丁的」、「ぐへへへへ~お姉ちゃーん」が「花姑娘」等、中国語の勉強になったぜ。
中国は左派政権故、憲法で検閲はこれを禁じる日本とは大違い、厳しい言論統制が敷かれており一般ドラマも全て国家広電総局に提出して検閲を受けるというが、検閲してこれなのかw。
最近、主人公が日華事変で3000人斬りしたラノベが抗議と脅迫を受けてアニメ化中止になったりしたが、反応が大違い。やはり面白がる我々は鷹揚で器がでかいということだな。

中国抗日ドラマ読本: 意図せざる反日・愛国コメディ (中国ドラマ読本)