彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス (ハヤカワ文庫SF)

スぺオペ。
百年前の宇宙戦闘に敗れ救命ポッドで冬眠していた大佐が目覚めると、今の宇宙艦隊の提督がいきなり死亡、勤続年数最長の先任士官ということで艦隊司令官にさせられてしまい、百年の間に変わった軍人気質とか新技術等々に苦労しつつまずは初勝利する話。長編シリーズになるだけあって面白い。
筆者が元は米海軍の将校だけあって、主人公のお悩みポイントと解決策が迫真。艦隊司令官なので主に艦長連中との人間関係と人事。光速に近い速度で動く宇宙戦艦へのブドウ弾の威力説明もまぁミノフスキー粒子程度には…。
「ハイパーネット」と「ジャンプ航法」なる二種類の大掛かりな超光速移動手段はあるものの、超光速通信手段は無い世界なので、指令を出しても艦隊全部に伝わるまで数分、敵影を見つけてもそれは数時間前の姿なので、巻末の解説にもあるけど電信発明前、帆船時代の海戦のような面白みが。
nekora.hatenablog.com
は元米軍軍事教官が書いた歩兵が主役のミリタリSFだし、本邦の自衛官も退役後にはもっとスぺオペを書くべきなのである。

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